新しい環境で友だちをつくるのが苦手、交友関係が広がらなくて悩んでいるうちの子…。
本人の性格として受け止めるべきなのか、コミュニケーションの仕方を教えたらいいのか、思春期になるとあんまり自分から話してくれないし、親としてどこまで関わるべきか…。
そう思う親御さんは多いのではないでしょうか?
【思春期前後から感じる主な悩み】
・友人関係(同性グループとの付き合い方、距離感)
・体調不良を起こしやすい(朝おきられない、気分のアップダウンが激しい)
思春期は10~12歳頃から始まり、特に女の子はホルモンバランスが変わってくるために常に眠気、だるさを感じています。
自分の心身の変化に戸惑い、体調不良を起こしやすくなる時期です。
また、少しずつ周囲の人が気になり始めます。
「自分と同じ仲間を作ろう」と「自分らしさを表現したい」という気持ちが強くなり、葛藤が多い時期になります。
これは自己への同一性(アイデンティティ)の確立に重要なことではありますが、その過程でのつまづきが大人になったときの劣等感、孤立感、トラウマに繋がることもあります。
本人の成長を見守ることも必要ですし、本人が人よりも困り感が強ければ介入していくこともありうるでしょう。
そもそも女の子のコミュニケーションって・・・
ガールズトーク、世間話などテーマのない会話であることが多いです。
会話のキャッチボールが“なんとなく続くこと”、中身の正確さよりも“共感すること”に重きをおいているため、通常は共感できるところを拾ってそれを投げ返しています。
お子さんの中には
・会話を楽しめない(興味のある話題以外はつまらない)
・受け答えが人より遅い
・女性のグループに属せない(特定の似たような友達としか仲良くなれない)
・グループ内だけに通じるような暗黙の了解がわからない
というように感じていることがあります。
このような場合、”なんとなく”という抽象的な会話が難しく、すべて真面目に聞いてしまい、要点が掴めなくなるために会話が苦手と思っている可能性があります。
その根底にはこだわりが強く視野が広がりにくい、など発達障害の傾向がみられることもしばしばあります。
そのような場合に必要なことは
・好きな趣味で認められる場がある
・周囲の理解(伝え方の工夫をしてもらう。具体的に話してもらう)
になっていきます。
自分の子の友達関係の苦手さが、思春期特有の悩みなのか、発達特性なのか、なかなかわからない…。
そんな風に感じている親御さんたち向けに今後当院でのサロンを開催予定です。
お子さんが友人関係においてどのようなことで困りやすいか、工夫できることはあるのか、もしくは同じように不安を感じている親御さんがいるというのを知ることでも親御さん自身の安心につながっていきます。
公認心理師も交えたお話し会となりますので、ぜひご参加ください。